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2020/06/04 (Thu) 『船団』第125号

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俳句・短歌を共通言語に、多ジャンルのメンバーが集う「301」主催のワークショップ、7月の企画は「俳句通史・第五回」です。
お申し込みは workshop301@outlook.com まで。
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【第25回301ワークショップ 俳句通史・第五回】
日時:2020年7月26日(日) 14時〜17時
会場:東山いきいき市民活動センター(新型コロナウイルス感染症の状況によっては、ビデオ会議ツールを使った開催となる可能性もあります)
司会:山本真也(画家/俳人)

テーマ:「現代の俳句〜社会性俳句、前衛俳句、全共闘時代の反骨、伝統派の復権」③
紹介:第二芸術論の衝撃、それに抗した社会性俳句・前衛俳句から、全共闘時代に現れた若手俳人らのアクション、一方で角川俳句が創刊されるなど、多層的な動きのあった終戦直後から80年代の俳人たちの活躍を取り上げます。一年半振りとなる③では、草間時彦、大石悦子、金久美智子、阿部完市、岩淵喜代子、石寒太、成田千空、鍵和田秞子、竹中宏など、人間探求派の系譜に連なる顔触れを読みます。

参加費:1000円
お申し込みは workshop301@outlook.com まで。
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以降のワークショップのスケジュールは、
https://workshop301.amebaownd.com
をご参照下さい。
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301第二作品集『301vol.2ダダダダウッピー』発売中です。


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俳誌『船団』の第125号が発行されました。
最終号ということで、カラフルで元気な絵にしようと描き進めていたら、朱と碧がグーッと出て来て、着地は逆にシンプルなものになりました、あれま。
第12回船団賞受賞作として、「結婚せえへんか」と題した20句が掲載されています。俳句と俳句じゃないもののギリギリのところを目指すというのが最近のテーマで、その試みの一つであった連作を見てもらえたのは、これからを進む自信になります。

くされたるくさほたるとなる知らんけど
おいこらタコ大阪湾に沈めんど
万愚節俺と結婚せえへんか

e船団「今日の一句」6月2日はタコの句。
http://sendan.kaisya.co.jp/nenten_ikkubak.html

特集は「俳句はどのような詩か」で、神野紗希さんの小論は、上の思いを後押ししてくれると同時に、俳句の力を安らかに信じさせてくれる。

詩らしくない、蛙やたんぽぽやクリスマスらしくない、母親らしくない、俳句らしくない。「らしくない」ものも世界の一部として許容することで、その言葉には実感が生まれる。(中略)まだこの世界に隠されている新たな価値を見出して肯定する。それが俳句の底力だ。

お求めは、書店にて「地方・小出版流通センター扱いの南方社の船団」と告げて下さい。



ウルフ・オブ・ウォールストリート

「山本真也のキネマ句報(仮)」19本目

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)
監督/マーティン・スコセッシ
出演/レオナルド・ディカプリオ、マーゴット・ロビー、ジョナ・ヒル、ジョン・バーンサル、カイル・チャンドラー、ジャン・デュジャルダン、マシュー・マコノヒー

外資系投資銀行で働く友が言った。「真也、最後に残された戦場はアートと金融や」
凄まじいドライヴ感だ。このテンションを三時間維持できたのは、「最後の戦場」が舞台であることに加え、スピードの中にも細かな緩急が仕込まれているからだろう。モノローグの多用、株屋の営業トークよろしく観客に話しかける演出。濃厚な対話、スローモーション、ストップモーション。カイル・チャンドラーの沈黙、ディカプリオの饒舌。ハイな演説シーンはカリスマブローカーのカリスマたる説得力に満ち、アル・パチーノの専売特許を奪いそう。
ドライヴ感は大事だ。調子の良い日は描き始めて一時間くらいすると、自分と自分の絵がピタッと重なって来て、手が勝手に動く。暫しスターを取ったマリオの気分だが、そういう折は大抵、正反対のベクトルの心持ちが発生し、つまり「画面をまとめたい」という欲求である。「今」でなく「先」を見てしまう。それに搦め捕られると終わり。絵はちんまりと収まり、覇気が死ぬ。色気を抑え、一旦完成を放棄し、「どうなろうとThis is me」と開き直って筆を揮うことができた時、過程が結果を凌駕し、偶然が必然を飛び越えて、自分でも信じられないところに着地することがたま〜にある。

ヤッケ着て二十一世紀を走る

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



ジョン・ウィック:パラベラム

「山本真也のキネマ句報(仮)」18本目

『ジョン・ウィック:パラベラム』(2019)
監督/チャド・スタエルスキ
出演/キアヌ・リーヴス、ローレンス・フィッシュバーン、イアン・マクシェーン、ランス・レディック、ハル・ベリー

男の子の映画、三たび。
ジョン・ウィックシリーズの監督は、数々の映画でスタント、スタントコーディネートを手掛けて来たチャド・スタエルスキ。『マトリックス』でキアヌのダブルを演じたのも彼。というわけで、アクションへのこだわりと引き出しは半端なく、聖域コンチネンタルホテル・主席連合・血の誓印といった少年漫画的要素、キアヌにローレンス・フィッシュバーンをぶつけるキャスティングなど、僕らはどうしてもワクワクするのだ。
1と2は状況設定のため物語パートもあったが、3はのっけから戦いまくり、ガラス割れまくり、犬噛みまくり、馬蹴りまくり。これでもかこれでもかと僕らの急所を押して来る。
俺たちは餃子を食いに来た、餃子があればそれで良い。

春暁の餃子の皮の五百枚

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



北北西に進路を取れ

「山本真也のキネマ句報(仮)」17本目

『北北西に進路を取れ』(1959)
監督/アルフレッド・ヒッチコック
出演/ケーリー・グラント、エヴァ・マリー・セイント、ジェームズ・メイソン、レオ・G・キャロル

ヒッチコックやグラントでなく、ソール・バスについて。1954年のオットー・プレミンジャー監督作『カルメン』を皮切りに、『七年目の浮気』『悲しみよこんにちは』『めまい』等のタイトルシークエンスを手掛け、今作では動的なタイポグラフィーを導入、この分野の開拓者とされる。他に『サイコ』『オーシャンと十一人の仲間』『カジノ』等。またCM、企業広告、プロダクトデザイン、絵本と仕事は多岐に渡り、KOSÉやJOMOのロゴもこの人。
僕にとっては、絵画と映画を跨いで仕事をしたことも特別だし、彼の温度があって且つ垢抜けたセンスにメロメロである。今見ても全然古くないのは、逆説的だけれど、前の時代ならではの手仕事感があるからだと思う。ロートレックやウィーン分離派のポスターと同じように。
手仕事には自ずから人間味や個性が出る。洗練に寄った現在、そういうものの大事さは増している。洗練と手仕事感のバランスを恐れる必要はない。ものづくりはどんな分野でも、やればやるほど洗練されて来る。それでも、直しても直しても直らない癖がある、それが個性だ。下手くそな奴こそものをつくるべきだ。不器用な僕はそう開き直って、絵を描いている。

鉛筆がぼきぼき折れる春である

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)




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