fc2ブログ


Recent entries
2022/02/03 (Thu) shinya.today
2021/09/09 (Thu) ギャラリートーク

daddy.jpg

俺のオヤジ(↑)はコテコテの大阪弁を喋る。
「ほんまでっか」とか「ぼちぼちでんな」とか言う。
船場の商人ということは大きいだろう。
しかし世代的なものもあると思う。

俺はコテコテではない。
大学からの京都生活も長くなっている。
「そうです」が頭高でなく平板になったり。
しかし世代的なものもあると思う。

大阪に限らず、我々の世代辺りから、滅菌処理的な教育が施されて来た。
年長者には敬語を、知らない人と話してはいけません、教師は聖職、体罰は厳禁。
核家族化、マンションの乱立、地域コミュニティの衰退、治安の悪化、モラルの低下等、様々に絡み合って、消毒は苛烈に苛烈になった。

それは、大阪の、大阪弁のメンタリティを侵害した。
ものを値切る時は「オッチャン、もうちょっと安してえなあ」であって、「店員さん、もう少し安くして頂けませんか」では頂けない。
甲子園では知らんオッチャンに焼鳥を貰い、知らんオバチャンと手を取り合って、六甲颪を歌うのである。
ガールフレンドを連れて行くと、オッサンの抱擁が妙に長いのは許せんのだが。

俺はラテン系の国に行くと、とても居心地が良い。
人と人との距離が圧倒的に近く、過慮の和製シェルターは霧散し、結果自分自身にも正直になれるからだ。
そしてそのことは、自己と向き合わねばならぬ絵にも決定的に好影響である。

半ば削れてしまった俺の中の大阪人の意気、やはり大切にしたいと思う。
大阪で生まれた男やさかい、阪神ファンとして、画家として。


大阪で生まれた女/BORO


スポンサーサイト







どーりで。。。裸婦じゃなくて、ラテン系黒人のモデルなんてよく見つけたなーっと、ぱっと見て思ってしまった・・・

おっちゃんの話とは全く関係ないけど、今月2日にソウルで結婚しました。その後、ミュンヘンとパリに行ってきましたわ。しんやが絵を描きたくなった気がわかったきがする。そろそろ、良い絵を買わせてくれよ。
【2010/10/18 22:56】 URL | うざわ #-[ 編集]
ご自分の話されてきた方言と文化への愛着が感じられて、すてきな文章だと思います。わたしは15歳までをいわゆる標準語圏で過ごし、その後愛媛県で、それぞれかなり方言の異なる地域を転々としました。というわけで分かる方言もあるけれど、自分自身の中に根づいた方言がないという意味ではうらやましいです。

イタリアでも日本でもそうですが、かつて人の動きが少なかった時代には、ある意味純度を保っていたその地域の生活文化や方言が、人の動きが多くなり、他の地域との交流が増えてくると、少しずつ中和されたものに変わって行くのだとおもいます。それを多様性・他の文化の受け入れと見るか、純度の劣化と見るか、それは捉え方しだいかと思います。

イタリアでは戦後学校教育で方言を弾圧した時期があり、今は見直しが進んでいるものの、テレビの普及やイタリア国内での特に南から中部・北への移民を通して、やはり各地の方言が標準語に近づきつつあります。逆に、Mozzarellaのような一地方の特産品であったものがイタリア全国に、そして世界に広がり、同時に言葉も市民権を得るなど、各地の方言が共通語に与えていく影響も多くあります。言葉は生き物。同じペルージャに住んでいても、義父から夫、姪へと世代が下がるに従って、方言色が残りはするものの失われていっています。

地方文化の差や独自性はいつまでも残り続けるはずなので、何らかの変容を遂げながらも、方言はいつまでも残っていくはず。どうも主旨が分かりにくくなりましたが、読んでみて思い浮かんだことを書いてみました。







【2010/10/19 02:59】 URL | なおこ #-[ 編集]
>うーさん
マジで!韓国の人と?おめでとう!!
偶然にも11日12日、僕もソウルを訪れました。
初日の晩に、ロースとカルビとブリスケとサムギョプサルとサムゲタンと冷麺とウィスキーとマッコリを飲み食らい、二日目は殆ど何も食べれませんでした。
パリは何処行ったん?ルーヴルやオルセーは見た?

>なおこさん
丁寧に読んで頂き、御感想まで頂戴して、有り難う御座います。
今はペルージャに御住まいなのですね。
やはり同じような現象が起きているんだなあ。
上で書いたことは、単に家の父がコテコテというのでなく、とても根源的な事象のような気がしています。
それは、僕が尾崎豊を歌いながらもまあ優等生として育ち、大学を休んで一年半フランスに暮らし、画家になって、日々理性と感性のせめぎ合いを続けているからに他なりません。
モチーフとキャンヴァスとか、鑑賞者と作者とか、歴史と創造とか。
そして、日本のこの「ちゃんとしている」感じ、良い面でもあり悪い面でもあるわけですが、画布の前では枷となることも多く、また実直な現代日本人の苦しみ、焦燥感、閉塞感、孤独感、様々な強迫観念、引籠りや精神疾患の増加等の背景になっているように感じます。
もうちょっとフランス人やイタリア人みたいに(^^;大阪のオッチャンオバチャンみたいに、薄皮の檻なんか蹴破って、ざっくばらんに生きる様も、我が国には必要なんちゃうかと思うのです。
そんなわけで女の子から、「山本くん、ボディタッチ多いよね」と批判されることになります。
【2010/10/20 03:06】 URL | 山本真也 #-[ 編集]
この絵の印象があまりにも強かったから
今日は不吉な間違い方をしてホンマにごめーーん!!!
いやほんま。
にしても、結構ステキな完成度やと思う訳で。これで何分くらい?

ほんで大阪おつかれさま~!どないやったかな?
わたくしは実家で佐藤健のドラマを見てデレデレしていました。
【2010/10/24 01:35】 URL | やっぴょん #-[ 編集]
>やっぴょん
ありがとう、30分くらいかな。
背景が肖像を邪魔してるね。
まだレンブラントには遠いです。
大阪、今回はよく喋ったなあと思ったら、Hiroさんに「ナルちゃん、ほんま喋んの下手やな~」と感想頂きましたv-12
まだ名伯楽には遠いです。

【2010/10/24 02:59】 URL | 山本真也 #-[ 編集]
チカが事故を起こした時、相手にお父さんが「大したことないやろ!4万出すから足りるな?足りるやろ!ごちゃごちゃ言わんとそれで車直しなはれ!」と、言ったが為、、、
反社会勢力と思い込んだ相手方は警察に通報した。
そんな父のせいで、小さな事故が大事になった。
敬語は使いましょう。
【2010/10/25 13:26】 URL | Chika #-[ 編集]
妹よ、身内の恥をネット公開するのは止めなさい(--;
【2010/10/25 13:47】 URL | 山本真也 #-[ 編集]














管理者にだけ表示を許可する


| HOME |


Design by mi104c.
Copyright © 2024 VOICELESS CONVERSATIONS / SHINYA YAMAMOTO'S BLOG, All rights reserved.