
俳誌『氷室』の令和三年四月号が発行されました。
今回の「句集歴程」は、藤井なお子さんの『ブロンズ兎』を取り上げた。
「僕は藤井さんに『少女』の感じを覚えた。六十年代のジョン・レノンの楽屋にいそうな、愛と平和を歌い、世界を変えんと企んでいる、そういう少女。」
喉渇くミモザの花の散るやうに
青色の盗まれていくクリスマス
人参が煮えるまでには許される
「ある時は違う印象を受けた、内省的な詩人の表情というか。」「最初のイメージが、ミック・ジャガーと付き合っていた頃のキラキラのマリアンヌ・フェイスフルだとすれば、後年のしゃがれた声の哀切極まる歌うたいとなったマリアンヌ・フェイスフルの艶。」
人生の真ん中にゐて髪洗ふ
柳散る境界線を折るやうに
太陽の塔のうしろにある晩夏
見本誌は、送料込み1000円でお届けします。詳しくは以下のホームページをご参照下さい。
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