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時折、何故絵を描くのかと尋ねられる。

十代の後半は小説を書いていた。
『3on3』というタイトルで、一期一会・前後裁断を標語に、コンパ原理主義同盟なるサークルを結成した若者達の壮絶な青春を描いた、サルトル・カミュに続く実存主義小説である。
題名は、コンパは3対3が上手く行く・電話するなら3日後に等、合コンは兎角3という数字がキーになると、当時作者が妄信していたことに由来する。

二十代前半は音楽に勤しんだ。
と言っても、ろくに楽器も弾けなかったのだが。
それでも気持ちだけは真剣で、むしろ気持ちだけが真剣なことこそロック的であるとのたまい、PONZ(ポンズ)というバンドを組んだ。
化粧品POND'S(ポンズ)と混同されるもめげず、しかしゆずのブレイクによってフォークグループと誤解されるようになったことは大打撃で、1999年解散。

そして最近は絵を描いている。
振り返ってみると、ずっと何か作りたいのだろう。
もう少し細やかな言葉遣いをするなら、勝負したいのだと思う。

何故グラファイトや水彩や墨を使うかと言えば、消し難いからである。
その特性故、全ての一筆は迷いや雑念の混じらない、最初にして最後のものでなければならない。

モデルを前にしてのクロッキー。
飛び立つ鳥を、落ち行く太陽を、愛犬の愛らしい放尿姿を描く。
迷っている暇は無い。
与えられた一瞬の感動を、与えられた一瞬の時で表す。
だから素描が好きだ。

油を使っても、下地を作ったり、迷いながら進めている時は高揚しない。
やはり工程の白眉は、これが最終的な線であり色であるという確信と共に筆を振るう瞬間だ。

勝負したいのだ。

因縁のデュオ・ゆずの『からっぽ』



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