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何かを決断した後、違う道を選んだらどうだったろうと考える。
現実はこの一つしかなく、いくら考えても実際的な影響は無いのだが。
しかし同時に思うのは、どんな道を辿っても、俯瞰で見れば大差無いだろうということだ。
今日の漬物は千枚漬か壬生菜か梅干か、でも例えば大徳寺大こうで買えばどれも美味しい。
…例えがイマイチだったか。
旅先を北海道にするかフランスにするかウルグアイにするか、きっと随分違う経験が出来ると思う。
けれど好奇心が旺盛なら、どの場所でも色々吸収出来るだろう点では変わりない。
キーは好奇心だ。
人生は大きな必然と小さな無数の偶然で成り立っている。

先日、井上雄彦さん『最後のマンガ展』を訪れた。
2008年に東京上野で開催された展覧会が、熊本そして大阪に巡回して来たものだ。
関西人の為、あまり多くを書く訳にいかないが、紙面でなく広い空間を舞台にした斬新な構成の、それでも紛れも無い“マンガ”。
そして連載でも御馴染みだが、墨と筆というクラシックな画材による、洗練されたモダンな線。
『バガボンド』を描く中で、井上さんはコントロールし易いペンという道具を、支配の難しい筆に持ち替えたそうだ。
しかしペンで培われた圧倒的な制御力で、偶然の画材とも言える墨と筆を軽々こなしてしまっている。
力で捻じ伏せるという意味ではない。
偶然さえも必然の一部として取り込んでいる。
僕が目指す境地だった。
激しく感銘を受けると同時に、激しく悔しかった。

押し付けがましい説明ではなく、神に助けられた偶然でもない。
必然的に説得力を持った偶然、そんな絵を描きたい。
絵と人生は似ている。

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写真は左から、『最後のマンガ展』会場・大阪天保山サントリーミュージアム入り口の宮本武蔵像/2007年に紀伊國屋ニューヨーク店で描かれた壁画/2005年プライド男祭りのポスター、全て井上さんが手掛けたもの。
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