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2020/06/09 (Tue) 髪うねる
2020/06/04 (Thu) 『船団』第125号

1917 命をかけた伝令

「山本真也のキネマ句報(仮)」12本目

『1917 命をかけた伝令』(2019)
監督/サム・メンデス
出演/ジョージ・マッケイ、ディーン=チャールズ・チャップマン
撮影/ロジャー・ディーキンス

サム・メンデス監督の前作『007 スペクター』冒頭の長回しには驚愕したが、まさかそれを全編通してやるとは…強烈な臨場感、それでいてメンデスらしい美意識も張り巡らされている。物凄く周到な準備、技術とアイディアに支えられている。
僕は画家だが、現在の平面芸術は、コンテンポラリーアートの文脈に擦り合わせて、コンセプトやメッセージが先行し、技術や工夫に支えられたものが「古い」と断罪されたりする。技術と工夫に裏打ちされてこそ、コンセプトやメッセージも伝わるのではないか。僕は「もの作り」をしているのだから、飽くまで「もの」を大事にしたい、この映画のように。

虫出しや売れずに死んだ画家数多

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)


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遊星からの物体X ファーストコンタクト

「山本真也のキネマ句報(仮)」11本目

『遊星からの物体X ファーストコンタクト』(2011)
監督/マティス・ヴァン・へイニンゲン・ジュニア
出演/メアリー・エリザベス・ウィンステッド、ジョエル・エジャートン

何度も映画化されるのは、誰が人間で誰が「物体」なのか分からないという設定に、リアリティーとエンターテイメント性の両方が宿るからだろう。このコロナ禍の状況下では特に。
俳友の風牙くんが麻婆豆腐の辛さにむせていると、店員がマスクを持って来たという。欧米でアジア人が差別を受け、今度は欧米が訝しがられている。トランプやマクロンはウイルス対策を戦争に喩える。
ソダーバーグの『コンテイジョン』を扱おうと思ったのだが、あちらは人間の弱さも強さも淡々と描き、ドキュメンタリーのようで、付け加える言葉が何も浮かばなかった。この状況下では特に。

超立体マスクの中に逃げ込みぬ

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



「週刊俳句」第674号にて、一月に寄稿した「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」を読んで頂きました。
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12_22.html
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12_0.html


「週刊俳句」第673号にて、一月に寄稿した「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」を読んで頂きました。
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12_20.html
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12_64.html



ベイビー・ドライバー

「山本真也のキネマ句報(仮)」10本目

『ベイビー・ドライバー』(2017)
監督/エドガー・ライト
出演/アンセル・エルゴート、リリー・ジェームズ、ジョン・ハム、エイザ・ゴンザレス、ジェイミー・フォックス、ケヴィン・スペイシー

クエンティン・タランティーノ監督の『レザボア・ドッグス』『パルプ・フィクション』、リチャード・カーティス監督の『ラブ・アクチュアリー』『パイレーツ・ロック』、キャメロン・クロウ監督の『あの頃ペニー・レインと』『バニラ・スカイ』などは、音楽が素敵に使われている。音楽が一主役だ。最近だと、ジェームズ・ガン監督の『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ、そしてこの一本でしょう。オープニングクレジットは、コーヒー買いに行って帰って来るだけなのに、めちゃくちゃカッコいい。レッチリのフリーがチョイ役で出てるのも嬉しい。
ダニー・ボイルが監督した『イエスタデイ』は、本作のリリー・ジェームズが再びヒロイン、リチャード・カーティスが脚本を担当。主人公を除く世界中がビートルズを忘れてしまうという設定は秀逸だっただけに、演奏シーンが魅力的でなくて勿体無かった。リチャード・カーティス自身が監督をすれば、違った結果になっただろうか。

猪鍋をつつくポールとオノヨーコ

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



タイピスト!

「山本真也のキネマ句報(仮)」9本目

『タイピスト!』(2012)
監督/レジス・ロワンサル
出演/デボラ・フランソワ、ロマン・デュリス、ベレニス・ベジョ、ショーン・ベンソン、メラニー・ベルニエ

学生時代、パリに二年住んだ。必ずしも人やもの全てがオシャレというわけではなく、日本人の方がよっぽど普段から小綺麗にしている。しかし、フランス人が本気出した時のカチッと感はさすがだな〜と思った。ファッションに限らず、万事そういう感じ。不便があっても景観は保持するし、客が困ってもバカンスは絶対取る。二番目・三番目は無いけど、一番大事なものは断固守りますという主義が、国民の文化的前提として存在している。ウンコまみれの道に立つ素敵な美術館の中、僕はそういう美徳に感化されて画家になった。
さてこの映画、タイプライターの早打ちという地味そうなモチーフなのに、フランスの本気出てます、シャレてます。デボラ・フランソワはちょっと田舎っぽいんだけど、可愛いんだよな〜それを言うなら、ロマン・デュリス。特に男前じゃないのだが、当地では若い頃からスター俳優。留学中、彼の主演作『スパニッシュ・アパートメント』が大ヒットしていて、冴えへん兄ちゃんやなあと思っていたが、『猫が行方不明』『ドーベルマン』『真夜中のピアニスト』等を見て、その振れ幅に驚いた。彼を見出だしたセドリック・クラピッシュ監督はエラい。

三度目のデートはジビエ料理店

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



「週刊俳句」第672号にて、一月に寄稿した「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」を読んで頂きました。
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12.html
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/124.html
https://weekly-haiku.blogspot.com/2020/03/12_8.html



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俳誌『船団』の第124号が発行されました。
「俳句史の先端」という特集テーマに見合うキリリとした絵を目指し、今までで一番禁欲的な構図になったかも。中のカットは、逆に今までで一番ゆるりと描きました。
お求めは、書店にて「地方・小出版流通センター扱いの南方社の船団」と告げて下さい。



ピラニア3D

「山本真也のキネマ句報(仮)」8本目

『ピラニア3D』(2010)
監督/アレクサンドル・アジャ
出演/エリザベス・シュー、スティーヴン・R・マックイーン、ケリー・ブルック、クリストファー・ロイド、リチャード・ドレイファス

何か一つ突き抜けているというのは大事なことで、そのパワーに圧倒され、永遠に記憶に残る作品となる。この映画は、下品さの一点において突出している。
『ハイテンション』『ヒルズ・ハブ・アイズ』といった容赦ないホラーを撮って来たアジャ監督らしく、スプラッター描写は半端ない。もはやピラニアと関係なくても半端ない。スケベなキャラにはますます容赦ない。
海洋パニックの元祖『ジョーズ』のリチャード・ドレイファスが、同名のマットとして登場。主役に『バック・トゥ・ザ・フューチャー』シリーズのエリザベス・シュー、魚類学者にドクことクリストファー・ロイドと、徹底的に楽しんで作っているのが、見手側にも伝わって来ます。
公開当時は3D映画が流行っていたものの、立体紙芝居みたいでどうも感心しなかったが、『バイオハザードⅤ』冒頭の空襲シーン、ワールドトレードセンターを綱渡りする『ザ・ウォーク』、そして『ピラニア3D』の中でも最もお下劣なあのシーンは、新技術に唸らされたなあ。
ほんまにヒマな夏の夜、キンキンに冷やした部屋でキンキンに冷やしたビール飲みながらご覧下さい。

おっぱいの命ずるままに夏来る

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)




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