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2021/04/04 (Sun) 杉田久女vs.西東三鬼
2021/02/26 (Fri) いばりこぶた

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俳誌『氷室』の令和二年八月号が発行されました。
今回の「句集歴程」は、島野紀子さんの『青龍』を取り上げた。お住まいが僕のアトリエのすぐそばで、十学年上の紀子さんには、「先輩に人生の少し先の話を聞いているような親近感を覚える。」

 昨日見た夢悲しくて蒲団干す
 松飾主がよしといふ高さ
 陽に当ててやらねば夏期講習の吾子
 三月や話しておかねばならぬこと
 吉田寮より大音量の虫時雨
 シスターは十字架外し溝浚へ
 本当は西に行きたきしやぼん玉
 短夜の天井に何かが走る

「『大阪生まれ大阪育ち』で、京都に嫁がれた。『十七年経ってもまだ京都での暮しに慣れていない』こと、僕も一緒だ。」「『日常詠』にとどまらぬ『俳句の拡張』へと向いている」ことも。

見本誌は、送料込み1000円でお届けします。詳しくは以下のホームページをご参照下さい。
http://himurohaiku.com


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グッバイ・ゴダール!

「山本真也のキネマ句報(仮)」22本目

『グッバイ・ゴダール!』(2017)
監督/ミシェル・アザナヴィシウス
出演/ルイ・ガレル、ステイシー・マーティン、ベレニス・ベジョ、ミシャ・レスコー

『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督作品で、前回の『ドリーマーズ』と同じ時代が舞台だが、こちらはコメディータッチ。『中国女』からジガ・ヴェルトフ集団での活動期、ゴダールのパートナーだったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝が原作。二人の蜜月から破綻までを通して、五月革命前後のゴダールが「ゴダール」を壊して行く様を描く。
しかしながら70年代以降も映画は映画であることをやめなかったし、音楽も小説もなお健在だ。ところが絵画と彫刻は、現代アートのフィールドに組み込まれながら、絵画と彫刻であるのを自虐することになって行く、この映画のゴダールそのままに。その流れは今も続く。
僕は絵画を愛する。そういう一人として言いたいのは、そろそろこんな茶番終わりにしないか?画家が絵を描かずに何をやるのだ?
ゴダール役は『ドリーマーズ』で運動に狂騒するテオを演じたルイ・ガレル、「ゴダールの再来」と言われたフィリップ・ガレル監督の息子だ。ゴダールが『ドリーマーズ』を撮ったベルトルッチと喧嘩するシーンも出て来る。『ドリーマーズ』にはゴダールの『はなればなれに』が引用されている。

木守柿ジョンが残らず取ってしまう

今回の句も、、ビートルズ連作「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」より。

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)



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俳句・短歌を共通言語に、多ジャンルのメンバーが集う「301」主催のワークショップ、8月の企画は「私たちの季語を創る」①です。
当面はzoomを使っての開催とします。
お申し込みは workshop301@outlook.com まで。
           *
【第26回301ワークショップ 私たちの季語を創る①】
日時:2020年8月23日(日)14時~17時
場所: ビデオ会議ツールによる開催
進行:宇都宮さとる、工藤 惠
テーマ:「私たちの季語を創る」

俳句を作るとき、季語の存在を無視することはできません。
有季であれ、無季であれ、常に季語を念頭に置きつつ、俳句を作っていますが、この「季語」は時代とともに、変遷してきました。
私たちの時代には、私たちの季語があっていい。
今の時代を見つめつつ、また、季語への理解を深めながら、私たちの季語を創っていく。そんな素敵な展開を見据えたワークショップにしていきます。

新型コロナウイルス感染防止の観点から延期していたワークショップを、8月に開催します。さらに、季語の問題は奥深いですので、「私たちの季語を創る」はシリーズ化します。今後の予定も合わせてご覧いただき、ご興味を持たれた方は、ぜひ、ご参加ください。お待ちしています。

8月23日予定
1.勉強会:「季語の変遷とその時代における役割」について
2.実践:無季の句を作ることを通して、季語の役割を考える。(俳句は事前投句、2句)

参加費:1000円 
ご参加の方は以下のメールにご連絡下さい。参加費の振込先とビデオ会議ツールのアドレスをお伝えします。
workshop301@outlook.com まで

<8月以降の予定>
9月
勉強会
様々な俳人の「季語論」を読む。
実践
現代では使わないような季語を使って俳句を作ることで、季語を考える。(例えば、「馬洗う」「北窓塞ぐ」など)(俳句は事前投句、2句)

11月
勉強会
「季語」について、語り合う。
実践
歳時記に収録されていないような新しい季語で俳句を作ることで、季語を考える。(俳句は事前投句、2句程度。)

12月
オプション
「301」季語としてのまとめ
※なお、議論の進行状況によって、ワークショップの内容を変更する場合があります。
           *
以降のワークショップのスケジュールは、
https://workshop301.amebaownd.com
をご参照下さい。
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301第二作品集『301vol.2ダダダダウッピー』発売中です。



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7月26日の301ワークショップ「俳句通史・第五回/人間探求派の系譜」は、ビデオ会議ツールを使った開催としますが、どなたでもご参加頂けます。お問い合わせは、workshop301@outlook.com まで。

テーマ:「現代の俳句〜社会性俳句、前衛俳句、全共闘時代の反骨、伝統派の復権」③
紹介:第二芸術論の衝撃、それに抗した社会性俳句・前衛俳句から、全共闘時代に現れた若手俳人らのアクション、一方で角川俳句が創刊されるなど、多層的な動きのあった終戦直後から80年代の俳人たちの活躍を取り上げます。一年半振りとなる③では、草間時彦、大石悦子、金久美智子、阿部完市、岩淵喜代子、石寒太、成田千空、鍵和田秞子、竹中宏など、人間探求派の系譜に連なる顔触れを読みます。
参加費:1000円
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以降のワークショップのスケジュールは、
https://workshop301.amebaownd.com
をご参照下さい。
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301第二作品集『301vol.2ダダダダウッピー』発売中です。



ドリーマーズ

『ドリーマーズ』(2003)
監督/ベルナルド・ベルトルッチ
出演/マイケル・ピット、エヴァ・グリーン、ルイ・ガレル

1968年フランス五月革命を背景としているが、焦点はマシュー・イザベル・テオの共同生活に絞られている。それでいて、三人は時代のアナロジーだ。テオは「60年代」、マシューは「熱狂が去った後」の、そしてイザベルは「革命」そのもの。
劇場を出た僕は、興奮と苛立ちの綯い交ぜになった気持ちに満ちていた。僕は「火炎瓶を投げるテオ」の側にいた。「アメリカ人のマシュー」がうざったかった。留学先のパリから帰国して一年が経っていたが、僕はフランスの前衛精神にかぶれたままで、或いは自分の本質的なところが大きく変容したせいで、母国に違和感を覚えるという高揚の中にいた。そして、何かをやりたいという情熱と何をやりたいのか分からない焦りでいっぱいだった。
十六年振りに見たこの映画は、やっぱり甘くて苦かった。今度はマシューの側に立って。仏文科を卒業し、画家になって、エヴァ・グリーンに似た女にフラれたりするうち、不惑を迎えた。依然惑いまくりだがともかく、熱さも冷たさも保存しながら、制作という当初思ったより地味で苛酷な繰り返しが僕の日常である。ただあの頃も今も、イザベルへの慕情は僕の原動力であり続けている。
さて、アートの分野において「革命」の決着は未だ付けられていないように思う。平面芸術は60年代の嵐に薙ぎ倒されたままだ。俺はどう片を付ける?

番鴛鴦曲がりくねった川をゆく

掲句は、ビートルズ連作「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」の末尾に置いたもの。

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)




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