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全ては小さな灯火から。
身を焦がす恋も心底から温める愛も、辺り構わず焼き尽くす怒りも、小さな小さな灯火から。
だから貴方へのこの仄かな慕情は、つまらん冷や水に奪われぬよう、大切に大切に。
人と人との些細なひび割れから出た哀し気な小火は、今のうちに吹き消してしまえ。

とことん自由であるべき芸術家の唯一の責務は、灯火を見逃さぬことだ。
真っ当に生きようとする一人間の責務が、この灯火を見逃さぬことだ。
木屋町のバー・ジャンゴで、バディガイと山口冨士夫を聴きながら、改めてそう思った。

隣で、電気屋勤務で元バーテンダーで身障者でブルースギタリストの先輩がくだ巻いてる。
「何ちゅうか、無我夢中っちゅうか、やりたいだけ、歌いたいだけやろ?これがロックっちゅうもんやろ。」
小さくない灯火が揺れていた。

Buddy Guy in1969 with Jack Bruce and Buddy Miles


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