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2020/06/09 (Tue) 髪うねる
2020/06/04 (Thu) 『船団』第125号

ウルフ・オブ・ウォールストリート

「山本真也のキネマ句報(仮)」19本目

『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(2013)
監督/マーティン・スコセッシ
出演/レオナルド・ディカプリオ、マーゴット・ロビー、ジョナ・ヒル、ジョン・バーンサル、カイル・チャンドラー、ジャン・デュジャルダン、マシュー・マコノヒー

外資系投資銀行で働く友が言った。「真也、最後に残された戦場はアートと金融や」
凄まじいドライヴ感だ。このテンションを三時間維持できたのは、「最後の戦場」が舞台であることに加え、スピードの中にも細かな緩急が仕込まれているからだろう。モノローグの多用、株屋の営業トークよろしく観客に話しかける演出。濃厚な対話、スローモーション、ストップモーション。カイル・チャンドラーの沈黙、ディカプリオの饒舌。ハイな演説シーンはカリスマブローカーのカリスマたる説得力に満ち、アル・パチーノの専売特許を奪いそう。
ドライヴ感は大事だ。調子の良い日は描き始めて一時間くらいすると、自分と自分の絵がピタッと重なって来て、手が勝手に動く。暫しスターを取ったマリオの気分だが、そういう折は大抵、正反対のベクトルの心持ちが発生し、つまり「画面をまとめたい」という欲求である。「今」でなく「先」を見てしまう。それに搦め捕られると終わり。絵はちんまりと収まり、覇気が死ぬ。色気を抑え、一旦完成を放棄し、「どうなろうとThis is me」と開き直って筆を揮うことができた時、過程が結果を凌駕し、偶然が必然を飛び越えて、自分でも信じられないところに着地することがたま〜にある。

ヤッケ着て二十一世紀を走る

(今年は、301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)

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