
俳誌『船団』の第125号が発行されました。
最終号ということで、カラフルで元気な絵にしようと描き進めていたら、朱と碧がグーッと出て来て、着地は逆にシンプルなものになりました、あれま。
第12回船団賞受賞作として、「結婚せえへんか」と題した20句が掲載されています。俳句と俳句じゃないもののギリギリのところを目指すというのが最近のテーマで、その試みの一つであった連作を見てもらえたのは、これからを進む自信になります。
くされたるくさほたるとなる知らんけど
おいこらタコ大阪湾に沈めんど
万愚節俺と結婚せえへんか
e船団「今日の一句」6月2日はタコの句。
http://sendan.kaisya.co.jp/nenten_ikkub20_0601.html特集は「俳句はどのような詩か」で、神野紗希さんの小論は、上の思いを後押ししてくれると同時に、俳句の力を安らかに信じさせてくれる。
詩らしくない、蛙やたんぽぽやクリスマスらしくない、母親らしくない、俳句らしくない。「らしくない」ものも世界の一部として許容することで、その言葉には実感が生まれる。(中略)まだこの世界に隠されている新たな価値を見出して肯定する。それが俳句の底力だ。
お求めは、書店にて「地方・小出版流通センター扱いの南方社の船団」と告げて下さい。
スポンサーサイト