
「山本真也のキネマ句報(仮)」22本目
『グッバイ・ゴダール!』(2017)
監督/ミシェル・アザナヴィシウス
出演/ルイ・ガレル、ステイシー・マーティン、ベレニス・ベジョ、ミシャ・レスコー
『アーティスト』のミシェル・アザナヴィシウス監督作品で、前回の『ドリーマーズ』と同じ時代が舞台だが、こちらはコメディータッチ。『中国女』からジガ・ヴェルトフ集団での活動期、ゴダールのパートナーだったアンヌ・ヴィアゼムスキーの自伝が原作。二人の蜜月から破綻までを通して、五月革命前後のゴダールが「ゴダール」を壊して行く様を描く。
しかしながら70年代以降も映画は映画であることをやめなかったし、音楽も小説もなお健在だ。ところが絵画と彫刻は、現代アートのフィールドに組み込まれながら、絵画と彫刻であるのを自虐することになって行く、この映画のゴダールそのままに。その流れは今も続く。
僕は絵画を愛する。そういう一人として言いたいのは、そろそろこんな茶番終わりにしないか?画家が絵を描かずに何をやるのだ?
ゴダール役は『ドリーマーズ』で運動に狂騒するテオを演じたルイ・ガレル、「ゴダールの再来」と言われたフィリップ・ガレル監督の息子だ。ゴダールが『ドリーマーズ』を撮ったベルトルッチと喧嘩するシーンも出て来る。『ドリーマーズ』にはゴダールの『はなればなれに』が引用されている。
木守柿ジョンが残らず取ってしまう
今回の句も、、
ビートルズ連作「マジカル・ミステリー・ジャパン・ツアー」より。
(今年は、
301のホームページをスタートさせます。多ジャンルを横断するコンテンツを発信して行きますが、そのうちの1コーナーを先行公開。僕、山本真也の担当する「キネマ句報(仮)」は、毎週一本の映画を取り上げ、コラムとそれにまつわる一句という形で展開します。お楽しみ下さい。※コーナー名を「キネマ句報」と「cunema」で迷っております。)
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