
俳誌『氷室』の令和二年八月号が発行されました。
今回の「句集歴程」は、島野紀子さんの『青龍』を取り上げた。お住まいが僕のアトリエのすぐそばで、十学年上の紀子さんには、「先輩に人生の少し先の話を聞いているような親近感を覚える。」
昨日見た夢悲しくて蒲団干す
松飾主がよしといふ高さ
陽に当ててやらねば夏期講習の吾子
三月や話しておかねばならぬこと
吉田寮より大音量の虫時雨
シスターは十字架外し溝浚へ
本当は西に行きたきしやぼん玉
短夜の天井に何かが走る
「『大阪生まれ大阪育ち』で、京都に嫁がれた。『十七年経ってもまだ京都での暮しに慣れていない』こと、僕も一緒だ。」「『日常詠』にとどまらぬ『俳句の拡張』へと向いている」ことも。
見本誌は、送料込み1000円でお届けします。詳しくは以下のホームページをご参照下さい。
http://himurohaiku.com
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