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三十七になった。
お前は三十五か、六やったか。
ここんとこたまに会ってやる互いの近況報告を一言で纏めると、“焦り”やな。
しかしこんな五月の風に吹かれてたら、どうでもええな、そんなもんは、やっぱり。
気負いや焦りが原動力になることもあるけど、他人の目で自分の人生眺めても仕方無い。
少なくとも俺等、自分の目だけは持ってる。
真っ直ぐスコンと抜ける道が見えるような視力のもんではないけど。
ここの土蹴り上げて、あそこの木と木の間擦り抜けて行ったらええんかなっていう予感程度のもんやけど。
でもそれをパッチリ見開いて、次の近況報告は“開き直り”と行こう。
俺達に焦ってる暇なんか無い。



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言葉など無くても、分かる人は分かっているし、伝わることは伝わっている。
言葉を幾ら尽くしても、分からない人には分からない、伝わらないものは伝わらない。
そんな風に感じる。
それじゃあ僕は、何を今更、絵や文章に託しているのだろう。
どれだけ大事と分かり切っているような記憶や思いも、人間の性質として、時と共に薄れたり、日常の中でふと忘れてしまったりする。
ではせめて、その影絵だけでも残そうと、僅かばかりの抵抗をしているのか。
或いは、そんな壁は乗り越えられないと達観している様で居ながら、やはり諦め切れず、形を変えては、届かない何かを何とか向こう側へ響かせようとしているのか。
いずれにせよ、僕は実に子供っぽい情熱に動かされているようだ。
でも、それで良い。
毎日訳知り顔で澄ましている分、画布の前くらいは馬鹿で良い。
幻想と理想に殉じる馬鹿で良い。



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二歳半の姪っこが、ホールケーキを持ったクマのイラストを見て言った。
「ぷーさんが“おめでとう”もってる。」

そうだね、気持ちの籠った物は、物じゃなくてむしろ気持ちだね。



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解剖図譜など見ていると、人間は本当に精巧に出来ているなあと感心する。
その分、結構簡単に狂ったり壊れたりする。
僕みたいなシンプルな作りのものですら、ふと気付くと、心に抱いている志向と実際に取っている行動がズレている。
時折の点検と微調整が必要だ。
立ち止まって、目を瞑って、一から考える。
オレ、間違ってないか?
大丈夫やな、よし、再起動。



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男なら誰しも、愛する女(ひと)のブラジャーをアイマスクにしたことがあるだろう。
パンツを被っちまったこともあるだろう。
変態仮面というカルト漫画があるが、あれは変態でもカルトでもなく、男の本能と本質をやや劇的に描いたに過ぎない。
そうやって男は強くなり、愛と正義の為戦うものなのだ。

新しさを希求する心や同時代からの影響は当然あるけれども、表面上どうあれ、私は、愛とエロス、情熱や感動、或いはそれらを損なおうとするものに対する怒りや恐れ、苦しみ、悲しみ、そういった人間の根源的な、だからこそ普遍的な部分をテーマにもの作りして行きたいと思う。

映画『HK/変態仮面』予告編





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